2010年09月10日

恐竜になりたい息子

皆さんこんにちは
もうすぐ体力医学会ですね。
Fifssメンバーの宮崎充(ケンタッキー大)博士と企画したワークショップ:
スポーツサイエンティストの未来予想図 −スポーツ・健康科学分野の研究者として、我々が出来ること(経験)、すべきこと(今)、したいこと(希望)‐
http://www.tairyoku65.jp/program/pdf/HP_Shitei_0917_100816.pdf
が17日の夕刻に開催されます。今から楽しみです。また、その後に懇親会を開く予定(場所未定ですみません)ですので、是非皆さんにもご参加頂ければと思います。

今私の研究科では殆どの教員が体育学会に出張です。私の院生も血気盛んに行きました。私の方はようやく走り出したラボで実験を繰り返しています。もうすぐ後期開始で、この楽しい日々を名残惜しむように実験しています。

体力医学会の次の週はマイアミで開かれるIntegrative Physiology of Exercise (IPE)でポスター発表、その後後期セメスターの授業を1週間行い(必須業務)、その次の週は大津プリンスホテルで開かれるFASEBのミーティングhttps://secure.faseb.org/faseb/meetings/Summrconf/Programs/11817.pdf
に参加します。こうなると時間が一層貴重なものとなってきます。

IPEではミトコンドリアバイオジェネシスのドンBruce Spiegelmanがどのような話をしてくれるか、どんな人物なのか、楽しみです。
FASEBミーティングはタイトルこそAMPK信奉者の集まりのような感じですが、中身は面白そうです。

さて、前述のBruceのグループは一昨年Natureに褐色脂肪細胞と筋細胞との分化のスイッチングについての興味深い論文を発表しています。http://www.nature.com/nature/journal/v454/n7207/abs/nature07182.html
褐色脂肪細胞は実は白色脂肪細胞よりむしろ筋細胞と関連性が高かったのです。ただ、一般に霜降り肉に見られる白い脂肪はやはり白色脂肪細胞です。
この白色脂肪細胞は筋細胞と筋細胞の間隙を占領しており、「筋外脂肪」と言えます。一方、顕微鏡レベルで見ると、筋細胞内にも脂肪滴が見られ「筋内脂肪」として捉えることができます。最近ではこの「筋内脂肪」が代謝疾患との関連性で非常に注目されつつあるようですが、アスリートパラドックスと言って、非常に鍛錬された長距離選手の筋内脂肪は多いとされており、代謝疾患の判断基準としてはまだ研究していく必要がありそうです。

先日、所属研究科でMRS解析から私の「筋外脂肪」が多いことがわかりました。これはある程度年齢に比例して多くなるようで、実は代謝疾患等と何らかの関係があるのではないかと興味を持っています。ここ2年以上、運動不足が顕著ですので、自身の結果が妥当と思えてしまうので悲しいです。

突然ですが、私の息子は「恐竜になりたい」と言っています。いいですね。夏休みに息子と福井の恐竜博物館に行って参りました。そこでT-REXの大腿部の筋肉模型が展示されていました。あの巨体を支えるのですから当然ですが、1つ1つの筋肉の大きさに圧倒されました。そもそも恐竜(特に草食恐竜スーパーサウルス)はどうしてあんなに大きくなれるのか?生理学的、生物学的に大変興味があります。圧倒的なタンパク質の合成能力?どのような遺伝子がキーになっているのか?ミオスタチンは?成長ホルモン、成長因子はどの程度だったのか?今どの程度恐竜のその辺の解析は進んでいるのか?
恐竜作成計画は聞いたことはあるが、恐らく生物学的な試みであろうと思います。 恐竜の生理学、少し時間の余裕ができたら考えてみることにします。
posted by fifss at 01:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月02日

体幹筋と慢性腰痛

皆さん、下の写真の姿勢を30秒間とれますか??

ET.jpg

・・・結構きついでしょ。

外来で慢性的な腰痛に悩んでいる方に、腹横筋を中心とした体幹筋トレーニングを指導しています。
はじめての外来でこの姿勢をとらせてみると、ほとんどの腰痛者が数秒しか保持できません。

 私たちはワイヤ電極を腹横筋に刺入して、ちまたで行われているいろいろな体幹筋トレーニングを行わせて、どのエクササイズが最も腹横筋の筋活動を必要とするかを調べました(秋のJOSPTに掲載予定)。
その結果、この肘とつま先をつく prone bridge姿勢(Elbow-Toe position)が最も腹横筋の筋活動が高まりました。 
そこでこの姿勢をとれるかどうかが腹横筋の機能評価に使えると考えています。
全然できなかった方、、、腰痛にご注意下さい。

この写真のお二人(上はアスリート、下は一般の方)はともに一年以上腰痛に悩まされてきているのですが、体幹筋トレーニングを始めて数ヶ月で腰痛の程度が半分くらいになって生活に支障が出ることは無くなっています。
また、写真のようにElbow-Toe positionを保持できるようになりました。

この様に臨床上は効果を体感しているのですが、“体幹安定性が高まることによって腰痛が軽減する”と言う仮説を証明するのは難しいです。
もっとも難しいからこそ研究者としての仕事が無くならないんでしょうけど。

ただ、研究者が地道にいろいろな治療法などを開発・検証しているのに、ちまたで売られているサプリメントとか健康食品とかはいったい何を根拠にあんな宣伝してるんでしょうね。

大手食品メーカーまでもが、“グルコサミンやコンドロイチン硫酸を飲むと関節痛や腰痛が軽減する” とか宣伝して、、、あり得ないでしょパンチ
倫理委員会通ってるんでしょうかexclamation&question
posted by fifss at 12:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。