2012年07月24日

記事&論文紹介:仮眠とれば技能向上 運動・勉強の記憶、脳に定着[日経]

3連続投稿でお騒がせ致します.

つい最近の7月22日の日本経済新聞に,守田優子さん(早大・学振DC),小川景子先生(広大),そして内田直所長(早大)による研究成果が紹介されました.

日経オンラインで,その記事をご覧になれます.
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO43994620R20C12A7MZ4000/?dg=1

お昼寝をするとジャグリングのような複雑な運動のスキルが向上することを示す成果です.分かり易く,すぐにも役立ち,そして,その神経機序を考えてみると奥深い,ポピュラーかつ興味深い研究です.

この記事で紹介された研究内容に先行する成果が既に論文として刊行されております.
Yuko MORITA, Keiko OGAWA, Sunao UCHIDA
The effect of a daytime 2-hour nap on complex motor skill learning
Sleep and Biological Rhythms (Article first published online)
DOI: 10.1111/j.1479-8425.2012.00576.x
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1479-8425.2012.00576.x/full

お昼ご飯を食べるとすぐ眠くなって,しょっちゅう,うたた寝をしてしまう私にはとても励まされる研究成果ともいえます.
_____________________
宮崎真 (山口大学時間学研究所)

タグ:FIfSS
posted by fifss at 15:16| Comment(0) | 運動と脳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月10日

無駄のない動き、「忘却」で促進


東大身体教育の平島さんと野崎先生の最近の論文が読売新聞で紹介されております.
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120701-OYT1T00172.htm

プレスリリース記事がこちらで
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_240629_j.html

論文はこちらとなります.
http://www.ploscompbiol.org/article/info%3Adoi/10.1371/journal.pcbi.1002590

内容は高度で革新的でありながら,メインメッセージは分かり易く,さらに意外性もあり,まさに理想的な論文です.未来のスポーツ科学を考え行くうえで重要な知見と思われ紹介させて頂きます.

宮崎真(山口大学時間学研究所)

___
posted by fifss at 17:40| Comment(0) | 運動と脳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月08日

好きこそ確かな記憶の定着に

ご無沙汰しています。
寅嶋(桜井)静香です。

私ごとですがようやく公式HPをUPしました。
http://t-s-shizuka.info/

まだまだ内容は浅いですが、これから徐々に組み立てていこう思っています。
どうぞ宜しくお願いします。

さて。
以前日記のところでもお話したのですが
http://fifss.seesaa.net/category/7275215-1.html

今回は、これに少し関連した研究と、子供たちの未来を大事にしてほしいお話の
リンク付けをしたいと思います。

昔の実験ですが。
フレンチとトーマスさんという方々の実験です。

8〜12歳のバスケット少年団に所属している選手が対象です。
少年たちにはバスケットに関する50の知識テストが実施されました。

その点数とプレーの質との創刊館kネイが調べられた、というもの。

結果は、
プレーの質を高く評価されている選手ほど、
知識テストの点数がよい傾向にあることがわかりました。

また
全体としては状況判断能力が向上するにつれて、
知識テストの点数も同様に向上している傾向があることもここで示されています。

プレーに関する知識の量・・・
プレーの質・・・

相関関係にあるのだ、ということです。

好きで得意なスポーツに関する広くて豊かな経験値・・・
これらがあると、記憶の再現を行うときに、
たくさんの記憶同士が組み合わさりながらも、
ロジックに一貫した記憶の再現が出てくる。

これは「こういうときにはこうするのだ」
という構造化された場面の察知、記憶。
これらを豊富に持ち合わせることの大切さ。

大人の選手であればこれをいかようにも組み立てられるのかもしれない。
でも、
子供といえどもプレーを心から楽しみ、
一つ一つのプレーの意味を把握し、
なぜその場面でこんなプレーをしなくてはいかんのか、
ということを理解できるように、大人はやっぱり努力しないといけないのです。

このときはこうしろ・・・

最初はある意味、大事な投げかけかもしれません。
全く競技特性を記憶できない状況にあれば
記憶の定着という意味では繰り返しの動作はスキルシステムを構築する上で
大切だからです。

でも。
そこで終始してしまうと、「やらされる」「指示待ち」選手の量産につながり、
最終的には「判断をくだせない」「失敗を恐れる」選手への量産へと
流れていくような気がしています。

http://fifss.seesaa.net/category/7275215-1.html
でもお話しましたが、
30年前の私のすごしてきた劣悪なスポーツ少年団環境からはずいぶんと
発展してきたとはいえ、まだまだマシンのように子供が動かされている
現実があります。

子供に長々と説明するのはむずかしいですが、
子供が迷っているときや、失敗をしてしまったとき。
ここが記憶定着のチャンスではないでしょうか。

「どうして今こうなっちゃったかな?みんなで考えてみよう。」

一言の投げかけが構造化の量産へとつながり、
自分で解決したという自信へとつながり、
記憶にしっかりと定着するはずです。

やらされマシンになってプレーしていると、
スポーツそのものの興味が断たれ、嫌いになります。

恐ろしいことに、脳へのスイッチの入れ方一つで子供は大きく変貌するのです。

子育てをしている母親として。
選択的な認知能力をぜひ子供のうちから
伸ばしてほしいという研究側からの立場として。

現場の指導者さん、一人で色々抱えずに外をみて
少しでも子供をに自ら考えて判断させる機会を与えてほしい。
そう強く願わずにはいられない日々です。

posted by fifss at 07:32| Comment(0) | 運動と脳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。