2011年09月30日

ラウンドテーブルディスカッション 「集団スポーツのダイナミクスを探る

来る10月10日にスポーツ心理学会38回大会(@日本大学文理学部)
http://www.nu-taiiku.jp/congress/
にて、門田浩二先生(阪大)の発起により、ラウンドテーブルディスカッション「集団スポーツのダイナミクスを探る」を開催します.

スポーツ科学は競技者個人を測定/解析対象とした研究がこれまで主流でしたが,集団の振舞を捉えるための新たな試みが満載です.ご興味をお持ちの方は是非お越し下さい.

そして,このRTDのプロモーションビデオ (作成:木島章文先生・山梨大) がかなりかっこいいので是非ご覧下さい (※音が出るのでご注意を)。
http://www.youtube.com/watch?v=bC-n-dAJwd8

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ラウンドテーブルディスカッション(RTD)
「集団スポーツのダイナミクスを探る」

企画:門田浩二(大阪大学)、宮崎 真(高知工科大学)

司会:樋口貴広(首都大学東京)

演者:
♦ 山本裕二 (名古屋大学)
♦ 木島章文 (山梨大学)
♦ 山際伸一 (高知工科大学)
♦ 横山慶子 (日本学術振興会・北海道大学)

日時と会場:10月10日(月)9:00〜10:30  3203教室(3号館2階)

概要ビデオクリップ http://www.youtube.com/watch?v=bC-n-dAJwd8
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2011年04月14日

TMS-EEGをきれいに録る!

こんにちは,研究員の関口浩文です.

桜も咲き,暖かくなってきた今日この頃,いかがお過ごしですか?
連日,原発のこと,余震のことが報道され,落ち着かないと同時に,被災地のことを思うと何かしなければと,コンビニ行っては小銭をチャリンしている今日この頃です.

仙台には親戚も多く,一応無事との報告はありましたが,心配ですね.

さて,今日は,昨年9月にacceptされ,ようやく先日ページが入った以下の論文についてお話させていただきます.

TMS-induced artifacts on EEG can be reduced by rearrangement of the electrode's lead wire before recording.
Sekiguchi H, Takeuchi S, Kadota H, Kohno Y, Nakajima Y.
Clin Neurophysiol. 2011 May;122(5):984-990.

この論文の内容は,以前このFIfSSのシンポジウムでも一部発表させていただきました.

この論文は経頭蓋磁気刺激(Transcranial Magnetic Stimulation: TMS)によって経皮的に脳を刺激した時,脳内で発生する電位,すなわち刺激によってfiringした神経の活動とそれにつながりがあり,firingし易くなっている神経の活動を反映する脳波(EEG)を同時記録するという手法(TMS-EEG)において,より正確にデータ取得するための画期的手法(自画自賛!)を報告したものです.

この手法により,ある運動課題や認知課題などを行っているときに活性化される脳部位間のつながりや時間的活動変化などが明らかとなります.あるいは刺激で得られる誘発脳波の周波数解析により,どの周波数帯域に変化があるか,特徴的かなどが明らかになるわけです.

しかしながら,通常TMSを与えると電気的な刺激アーチファクトが脳波に乗ってしまいます.特に刺激直後の誘発脳波に関心がある場合,刺激直後から大きなアーチファクトが邪魔をして脳活動を反映する脳波は全く分からなくなってしまいます.

その要因のひとつは,脳波計が刺激による大きな入力によって飽和してしまうことが問題となります.ですから脳波計が飽和しないようにsample-and-hold circuitなる回路が組み込まれた脳波計や入力ダイナミックレンジが非常に大きな脳波計などが開発されています.前者は簡単に言うと刺激が入る前に一度アンプを切って,刺激が終わった後に再度つなぎ記録を再開する回路を備えたもので,後者はある程度大きな入力電圧であっても飽和しないようになっているものです.したがって,これらの脳波計を使用すればTMSとの同時記録に利用できる?はずなのです.

が・・・しかし,実際はこのような脳波計を使用してもTMSによる刺激アーチファクトが入ってしまいます.私はこれを残存アーチファクトと呼びました.
つまり,刺激によって発生する電気的ノイズは,上記のような脳波計を用いれば除去できるのですが,それ以外にもアーチファクトを発生させる要因があるということです.

私は何度も何度もTMS-EEGの実験を繰り返すうちにあることに気づきました.それは,刺激コイルの刺激方向を変えると今まで大きなアーチファクトが乗っていたチャンネルでアーチファクトが非常に小さくなったり,今まできれいに記録できていたチャンネルが逆にものすごく大きなアーチファクトが入ったりするということでした.

ということは,コイルの刺激方向を固定したとしたら,頭皮上を這っている電極のリード線をいろいろ動かすとアーチファクトの入り方も変わるのではないかという考えが浮かんだ訳です.

脳波の電極を使って四角の回路を作り,刺激コイルの中心位置は変えないようにして5種類の方向にコイルを回転させ,刺激をしてみました.このとき刺激コイルは8の字型のコイルが二つ並んだものを使用しました.このコイルは右のコイルと左のコイルでそれぞれ逆向きに電流が流れます.したがって右ねじの法則で知られているように2つのコイルでは各々逆向きに磁束が生じることになります.例えばそれぞれのコイルはドーナツ型をしていますからその中心の穴を通る磁束に関して考えてみると,右では上から下へ,左では下から上へ磁束が走るわけです.

四角の回路に話を戻すと,その回路に右のコイルと左のコイルが同程度作用するように配置するとそれぞれの磁束が打ち消し合うことになります.ここで出てくるのが,誘導起電力というもので,回路の平面状を垂直に貫く磁束の時間変化率に比例してその回路に電気を流そうとする力が働きます.これが残存アーチファクトの原因です.したがって,左右のコイルの磁束が打ち消し合えば誘導起電力は発生せず,残存アーチファクトは記録されないということになります.

回路を作ってこれらを確認し,実際ヒトの頭でこの理論にしたがい電極リード線を引き直し,再配置することで残存アーチファクトが劇的に小さくなることが分かりました.

この手法により,刺激直後の誘発脳波を検討することが可能になります.今,この手法を用いて考えているネタがありますが,それは結果が出たところでまたご報告させていただこうと思います.



タグ:hiro
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2010年10月13日

本が出版されました♪

こんにちは。桜井(寅嶋)静香です。
24時間の8割が子育て・・・の中で、なんとかかんとか本を出版することができました。

ジムに通う前に読む本(講談社ブルーバックス)
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=257695
945円
です♪

正直なところ・・・
今まで4冊本を仕上げてきましたが、この5冊目にあたる執筆が一番苦労を要しました。


やはり・・・
大手さんは厳しかった(笑)でも、これまでの研究論文収集とトレーナーとしての現場の仕事を両方かみ合わせた形で、運動科学をわかりやすく伝えることができたのではないか・・・?とも感じています。

運動の順序やトレーニングに関するお話などが新聞ではメインとして宣伝されていたのですが・・・

私としては、Q&Aのようなわかりやすい形での運動科学にまつわる豆知識を皆さんで共有していただければありがたいと思っています。

また、
女性のみなさん必見のページもありますし(スポーツ医学の視点から)、
次世代のお子様へつたえてもらいたい(運動の可能性)ページもあります♪

最近のニュースでは、高齢者の方々の運動能力が向上しているとのこと。
これからジムに通おうと思っている方はぜひ一読を^^

おかげさまで2万部ほどいきました。本当に感謝です。多くの方々が触れてくださっていることに、まずは頭が下がります。


・・・運動科学にのっとったトレーニングは、身体にプラスの可能性を与えてくれます。
どうぞお試しを。



posted by fifss at 00:36| Comment(0) | インフォメーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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