2010年02月24日

体幹深部筋トレーニング

 腰痛がつらくて病院に行くと、診察を受けて下肢の神経症状がないことを確かめられて、レントゲンを撮って、椎間板が減ってるとか、骨が変形しているとか言われて、薬や湿布を出してもらって、これで様子を見て下さい、、、と言われます。ほとんどの方がそれでよくなって普通の生活が出来るようになりますので病院の役割はそれで果たせてます。
 
 でもちょっと気の利いたところだと、パンフレット渡されて“今後同じような痛みが出ないようにするために腹筋と背筋を鍛えましょう、、、”と言ってもらえます。

 私も整形外科医として何千・何万人(?)の腰痛患者さんをこの様にして診てきました。
 
 でもどんな体操がいいのか? ホントに効くのか? なんてことは深く考えていませんでした。外来はいつも慌ただしく、どうしても手術をしなければならない重症な患者さんに重点がおかれ、ほっておいても痛みがおさまる患者さんに時間かけてゆっくり診ている余裕が無かったのです。
 
 数年前から、こんなことではいけないと考え直し、腰痛の原因の一つである体幹不安定性を解消する体幹深部筋トレーニングについて研究しています。

 最近注目を浴びている、ピラティス、コアリズム、骨盤体操などなどは手法はいろいろですが、みな体幹深部筋を鍛える体操です。人間が重力に抗して立つことや歩くことが出来るのはこの深部筋が適切に働いて背骨のバランスを保ってくれるからです。このバランスが崩れると腰痛が起きやすくなると言えます(ちょっと大雑把な言い方ですが)。

 アスリートは競技力向上のために体幹筋トレーニングを行っています。フィギュアスケートで身体の軸がしっかりとしたスピンをするためにも非常に重要で、もうすぐ決戦を迎える浅田真央選手も鍛えていると聞いてます。

 この様にアスリートに用いられている体幹深部筋トレーニングを、一般の腰痛者への腰痛体操として用いられないかと考えて、昨年から実践的研究を関連の病院で始めています。スポーツ科学の臨床現場への応用です。

 腰痛で病院にかかった患者さんが薬や湿布をもらうのと同じような感覚で運動療法を処方できる様になっていくといいなと思ってます。でも今後どのようにして普及させていくかは暗中模索です。だれかいいアドバイスがあれば御願いします。
                   早稲田大スポーツ科学 金岡

posted by fifss at 23:49| Comment(0) | 整形外科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。