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2011年03月21日

東北地方太平洋沖地震について


東北地方太平洋沖地震について

2011年3月21日 所長 内田 直、准所長 山内潤一郎

3月11日に、マグニチュード9.0という巨大地震が東北地方太平洋沖を襲って、10日あまりが経ちました。この災害で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたしますとともに、被災者の方々にお見舞いを申し上げ、そして被災地以外の人間も心を一つにして復興に力を注がなくてはいけないと考えております。

スポーツ科学未来研究所としても、今後必要な復興支援に協力していく所存でおります。

http://fifss.com/

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2011年03月08日

研究留学を振り返って

昨年11月より正式に客員研究員としてFIfSSに参加することが出来ました、水野正樹です。米国での研究生活も来る5月で丸2年を迎えようとしております(http://mznmsk2008.blogspot.com/)。この機会に留学生活を、とりわけ英会話に焦点を絞って、振り返ってみようと思います。

FIfSS研究員の先生を含め、自然科学系の研究者の多くが研究留学を経験します(その是非を問うているわけではありません。逆に、留学しなくとも立派に研究を展開されている先生方も多くいらっしゃるので)。私も渡米する前に、数多の留学体験談を聞く機会がありましたが、(偶然?)皆さん語学が堪能なのか、「英語で苦労した」という話しを聞くことがありませんでした。私から「英語で苦労されることはなかったのですか?」と尋ねると、粗方「何とかなるよ」という返答が戻ってくるだけでした。正直者の私は、その言語を真に受け、特に英語に対して準備もすることなく渡米しました。

その結果、どうでしょうか? 確かに、将来、留学未経験の方に質問されれば、おそらく「何とかかるよ」と答えてしまうかもしれません。実際、留学先で取り組み始めた研究も順調で(勿論、何もかも順調というわけではなく苦労はありますが)、現時点で2編の学術論文を執筆することが出来ております(1編出版済み、1編査読中)。しかしながら、物足りなさを感じているのも事実です。私の行う実験時は一人で行う作業が多く、特に会話が必要ありません。また、データ解析、論文執筆も会話をすること無くこなせてしまいます。勿論、実験の準備期、ミーティングで発表する時、その他、論議する時には勿論英語で行っているのですが、母国語である日本語で行えるような『納得出来るレベル』で会話が成立しているとは到底思えないのです。会話の相手であるネイティブも同じように思っているに違い有りません。折角、英語圏で研究を行う機会に恵まれているのですから、この溝をどうにか埋めたいと切に願う今日この頃です。

ヒアリングは、2年間で蓄積された経験と慣れで幾分向上してきたと感じる事が多くなってきました。一番の問題は、スピーキングです。発音に関しては、半ば諦めています。いわゆる日本語英語で十分通じるからです(勿論、ネイティブに近い発音をするように心がけますが)。改善すべきは瞬発力です。議論の最中に、その議論に参加すべく咄嗟に言葉を発する力です。「How’ s it going?」と言われれば「Not much.」と咄嗟に出てくるように、スムーズに流れのある議論が出来るようになることが目標(いや、夢)です。その実現には、日々の努力しかないと思っています。これが一番難しいのですが 苦笑

先日、家族で字幕無しの映画を鑑賞していた時、小学校5年生の娘がクスっと笑いました。妻と二人、羨望の眼差しを彼女におくったことは言うまでもありません。
タグ:MznmsK
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2011年02月22日

矢面に立たされる若手研究者

本年度,身の回りの院生さんに例年よりも多くの学振特別研究員が生まれているように思えます.確かな統計は手許にはありませんが,例年の2倍程度の採用があったと耳にしました.

現在は,教育研究機関で一定期間を働けば全額免除される奨学金(育英会一種)がなく,また,少子化による学生数減少,大学院重点化以降の博士過剰状態,団塊の世代の定年延長による教員ポスト空きの停滞…複合的要因による研究業界の就職超氷河期の今,これからの日本の学術・科学技術の発展を担う若者をサポートしていくうえで喜ばしい出来事といえます.

その一方で,その審査結果の発表が例年よりも随分と遅くなっておりました.審査結果に不安を覚えて,メールをしてくる後輩たちが何人もおりました.

そのなかには,「他のポスドクに今すぐ手を挙げれば決まるのだけど,学振特別研究員の結果も待ちたい.どうしていいか分からない.こんな状態では研究にも集中できない.」と人生の岐路ともいうべき選択に思い悩んでいる方々もいました.

何でこんなことになったかといえば,特別研究員と科研費若手研究が通常規定予算から外されて,”政策コンテスト”枠で申請されていたからです.

この政策コンテストを受けて,科研費若手Aでポスドク研究員を雇用している知人からは「政策コンテストで負けた場合どうなるのでしょう?来年度支給がストップされたらポスドクの雇用を継続できなくなります」との相談の電話がかかってきたりもしました.

そして,このような事態はこれが初めてでなく,「2番じゃ駄目なんですか」の流行語を生んだ第一回目の事業仕分けでも,「若手研究資金(特別研究員,科研費若手研究,女性研究者支援)」が仕分け対象にされていました.

そのとき,私も科研費若手研究でポスドク雇用の内々定を出している方がいたのですが,事業仕分けの判定は芳しくなく,最悪の場合,予算の大幅減額の恐れがありました.そのため予算の確定する年度末まで,その雇用決定を保留せざるおう得ませんでした.

結果は,その後の学術会上げての反対運動に世論も味方し,仕分けの判定結果が全面的に見直されて,当初の内定額が全額交付されました.しかし,その採用を保留した期間,そのポスドクに内定していた方とそのご家族も私も大変な心労を負い,署名運動に奔走するばかりで研究がまるで手につかない時期を過ごすことになりました.そして,その採用が延びてしまった期間に他の研究室からのお話があり,その方はそこへとアプライするために私の研究室の方は辞退となりました.

日本は資源もなく,中国やインドが新興産業国として発展し続けるなか,科学技術を更に発展させ付加価値の高い製品やコンテンツを造り出していかなくてはならず,そのためには若手研究者の養成は急務です.そのための若手研究資金がなぜ”仕分け”に掛けられたのか?そもそも,そこから大いに疑問です.

ただでさえ,先述のように昨今の研究職のポスト不足によって非常に不安定な立場に置かれている若手研究者を政策闘争の矢面に立たせ続けるのは,あまりに非情な仕打ちでありますし,日本の学術・科学技術の発展にとってプラスとも思えません.若者は短い時間で驚くべき成長を遂げるときがあります.そういった騒動のなかで失われた数カ月が将来の日本を活気づける発見・発明の損失に繋がっていた可能性も危惧されます.

若手を予算獲得の武器とするような戦略は,若手研究者のため,そして未来の日本の学術・科学技術の発展のため,是非とも見直して頂きたいと切望致します.
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2011年01月23日

グローバルソーシングと世界標準の業務プロセス

オープンイノベーション担当の三橋です。

オープンイノベーションについて目立った記事として、昨年の7月に『GEの変身「募るアイデア 賞金は2億ドル!」』、今年の1月12日には『生活用品開発へ研究成果交換、「自前」改め期間短く』の2件の記事が日本経済新聞に掲載されていたことが記憶に新しい。

海外でEli LillyやP&Gのような製薬メーカー、消費材メーカーが先進的に取り組み始めた研究•商品開発のオープン化が、業種や国境を越え、ここ最近では、GEやP&Gの日本法人や内資系の帝人や日立、大阪ガスなどのような企業もオープンイノベーションに取り組みはじめた、という記事だ。

先日1月9日の小川研究員の記事『基礎研究の役割とコラボレーションの重要性』には、発想の枠組みを広げるため、他分野との関わりの重要性について書かれていたが、垣根を越えたコミュニケーションというのは本当に有意だ。

さて、ここでさらに重要なのは、こうした「オープンイノベーション」というコンセプトが大事である、ということではなく、
1)コンセプトを実行に移すことができるかどうか、
2)その「オープンイノベーションを実行に移せること」を、組織や個人のコア•コンピタンスとして活用できるかどうか、ではないか。

一般的には、他分野と対話をし、共同で開発を行うことは「サブ的な取り組み」として行われることが多い。「外に目を向けて何か見つかったら儲けもんだ」という程度の扱いで、エネルギーをフルに活用することはない。多くの企業も、「オープンイノベーション室」を開設したが、およそ人数も少なく、「お試し期間」の最中である。米P&G社の記事のエッセンスは、オープンイノベーションを活用した商品開発の取り組みが全体の3分の2を超えている点で、取り組みが企業のコアな手法となっている点だ。自前を優先すること自体を捨てる必要性はないが、自前を捨てることで、切り開ける道があることを、P&Gの活動は証明している。

経営戦略の世界でよく言われることは「戦略とは、捨てることである」という言葉がある。失敗する企業の多くが経験するのが、「古い戦略変数を捨てきれず、間をとって、中途半端な経営戦略をとってしまう」方法だ。ギアを入れ替えるときは、勇気を持って入れ替えることが大事だ。

さて、このオープンイノベーションの議論で、日本経済新聞の記事が言及していないもう1つの大きな点ポイントとして、「インターネット」の活用と「世界標準の業務プロセスを採用する点」の重要性だ。

研究開発をオープン化したい場合、どうすればいいのか?

いまのところ、まず行うべきことは、
1)インターネットでアイディアやパートナーを募集する、
2)知財や費用/利益配分、開発形態について役割分担や参加方法を取り決めること、
である。

前者の「知の協力者」を探索する場合は、インターネットを積極活用し、可能な限り広い範囲でグローバル•ソーシングを行い(スプレッド)、後者の開発形態や権利の取り決めは、世界的に受け入れられる基準やフォーマット、言語を採用することで業務プロセスを共通化し、集めた「知の協力者」を逃がさない(グリップ)ことが、オープン化を行う組織にとって大事である。

但し、難点は、この2点は、日本人にとって苦手な仕事である点だ。語学が不得意で、他民族とのコミュニケーションに慣れていない。また、独自の企業文化を強調し過ぎるために、世界標準に合わせる能力にも乏しい。ではどうするか。日本人だから「日本人らしいオープンイノベーションをやればいいじゃないですか」というアプローチは、もはや、時代遅れだと思う。頑張って、自分を変えるしかない。乗り切るしかない。これだけの人材と資本に日本にあり、我々にできないわけがない。わがままを捨て、世界の流れに合わせるべきだ。

研究開発の仲間作りは意外にも難しいが、FIfSSは既にその第一歩を踏み出し、いよいよ他分野へのオープン化を間近に控えている。中国、先端医療と活動範囲を広げる早稲田大学のネットワークを活かし、インターネットをさらに積極活用し、より間口を広げ、世界的な世の中の流れに乗っていく使命を持っている。

客員研究員
三橋拓樹
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2011年01月17日

高知工科大学情報学群 助教募集案内 (山際研究室)

皆様

高知工科大学の山際です。
私の研究室では、助教を一名募集しております。
ご紹介、ご応募、お待ちしております。

====公募ここから
公立大学法人高知工科大学情報学群教員公募

<募集人員> 助教 1名
<所属> 情報学群
<専門分野 及び研究内容>

以下のうち、一つまたは複数にわたる分野を含むテーマを専門としていること
が望ましい。また、下記分野の縛りにとらわれず、複合的な分野へのチェレン
ジ精神を有している研究者を募集します。

(1) ハイパフォーマンスコンピューティング分野
並列・分散処理技術、特に、クラスタコンピュータやスパコンへの応用の幅が
広がるGPU(Graphics Processing Unit)コンピューティングは今後、高性能計算
に欠かせない要素技術として注目される。GPUを使ったプログラミング環境の構
築、アプリケーションの開発、そして、分散環境におけるタスクスケジューリ
ングといった、GPUの身近で高度な利用が可能な環境構築を目指す。

(2) ハードウェアおよび組込システム分野
映像、位置、行動といった人の活動を記録することがセンサーの小型化によっ
て可能になり、全ての人間行動が記録される時代が到来した。センサーのよう
な爆発的にデータが生成され、さらに、それが時系列に沿って、無限に流入す
るシステムづくりには情報を停滞することなく処理するハードウェア設計技術
の確立が必須である。ストリームコンピューティングの計算手法に注目し、大
量のデータ流入を処理できるハードウェア開発技術について、開発用ソフトウェ
アツールからアプリケーションまでを考慮した次世代ハードウェア開発環境の
構築を目指す。

(3) 工学的手法を使ったスポーツ・人間科学分野
センサーを使った人間活動信号のフィードバックにより、次の動作に結びつく
ためのヒントを人体に与え、より高度な動作を期待できる。このような、生体
信号や高精度な絶対位置を潜在的な運動能力へフィードバックして応用できる
理論とシステムを、スポーツトレーニングや、盲や聾といった障害者へのアシ
スト、さらには、リハビリテーションといった応用分野へ適用することを目指
す。"

<応募資格> 博士の学位を有する又は着任日までに取得見込みであること
<着任時期> 平成23年4月1日を目処になるべく早い時期
<任期、給与等> 任期:採用より3年以内
給与:年俸制 上限420万円
手当:宿舎手当30万円/年額、その他手当なし
社会保険あり
<提出書類>
(1) 履歴書(写真貼付)
(2) 学位取得(又は学位取得見込み) を証明するもの
(3) 研究業績リスト
(ジャーナル、国際会議、研究会、著書、受賞、他。
共著者全員の連名を含め、 査読の有無を明記のこと。)
(4) 主要論文3編程度の別刷(または写し)
(5) これまでの研究の概要と今後の研究の抱負
(A4用紙1頁程度)
(6) 推薦書2通

<応募締切> 平成23年2月14日(月)

<書類送付先および問合せ先>
≪書類送付先≫
〒782-8502 高知県香美市土佐山田町宮ノ口185
高知工科大学 情報学群 山際 伸一
※封筒に「教員応募書類在中」と朱書きの上、
簡易書留にてご送付下さい
提出頂いた応募書類は返却いたしません

≪問い合わせ先≫
0887-53-1020  FAX:0887-57-2220
Email: yamagiwa.shinichi@kochi-tech.ac.jp

<選考内容> 書類選考のうえ、面接を実施します

下記URLもご参照ください。
http://www.kochi-tech.ac.jp/kut_J/university/saiyoujouho/20110113info.html
http://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=0&id=D111010338&ln_jor=0
posted by fifss at 09:19| Comment(0) | 公募情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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